京都の紅葉といえば清水寺や嵐山が有名ですが、静寂の中で秋を味わうなら世界文化遺産・醍醐寺(だいごじ)が圧倒的におすすめです。
2025年の秋も、豊臣秀吉ゆかりのこの寺では、約200万坪に広がる境内が赤や金に染まり、訪れる人々を深い感動で包みます。
この記事では、最新の見頃・ライトアップ情報・アクセス・御朱印・体験レポートを交えて、醍醐寺の紅葉の魅力を丁寧に紹介します。
醍醐寺とは|真言宗醍醐派の総本山と世界遺産

醍醐寺は平安時代初期、理源大師(聖宝)によって開かれた真言宗醍醐派の総本山です。
上醍醐・下醍醐の二つのエリアから成り、五重塔・金堂・三宝院庭園など、多くの国宝や重要文化財を有する京都屈指の名刹です。
この地は、古くから「醍醐水」と呼ばれる湧水の霊験で知られ、寺名の由来ともなりました。
| 所在地 | 京都市伏見区醍醐東大路町22 |
|---|---|
| 拝観料 | 三宝院庭園・伽藍・霊宝館共通券:大人1,500円/中高生1,000円 |
| 拝観時間 | 9:00〜17:00(季節により変動) |
| 公式サイト | https://www.daigoji.or.jp/ |
醍醐寺の紅葉2025|見頃と色づき情報

醍醐寺の紅葉は、2025年11月15日〜12月5日頃が最も見頃と予想されています。
仁王門から三宝院、弁天堂、五重塔に至るまで紅葉が連なり、光と影が織りなす景色はまさに「錦秋」という言葉がふさわしい美しさです。
| 紅葉の種類 | モミジ、カエデ、イチョウなど約700本 |
|---|---|
| 見頃 | 2025年11月中旬〜12月上旬 |
| 混雑ピーク | 11月23日(祝日)前後/ライトアップ初日 |
午前中の柔らかい光の中で見る紅葉は、特に色のグラデーションが美しく、写真映えします。
夜間ライトアップ2025|幻想的な光の紅葉
秋の特別拝観期間には、三宝院庭園と伽藍エリアでライトアップが開催されます。
池の水面に映る紅葉と五重塔の光景は、まるで異世界のような幻想美。
| 開催期間 | 2025年11月22日(土)〜12月7日(日) |
|---|---|
| 時間 | 18:00〜20:50(最終受付20:10) |
| 拝観料 | 大人1,300円(団体20名以上1,000円) |
| 開催エリア | 三宝院庭園・伽藍地区 |
昼間の静謐さとは対照的に、夜の紅葉は“祈りの光”のような美しさを放ちます。
ライトアップ期間中は特別イベントやコンサートもあり、幻想的な音と光に包まれる時間を体験できます。
醍醐寺と豊臣秀吉の逸話
醍醐寺は「醍醐の花見」で知られていますが、秀吉が本当に心待ちにしていたのは紅葉狩りだったといわれます。
彼の死後、その思いは寺の紅葉と共に語り継がれ、今も人々が秋に訪れる理由のひとつとなっています。
三宝院庭園の紅葉と文化財

三宝院庭園は豊臣秀吉が設計に関わったと伝わる桃山様式の名園で、国の特別史跡・特別名勝の二重指定を受けています。
池に映る紅葉は息をのむ美しさで、日没後には照明が反射してまるで“鏡のような光景”に。
| 拝観料 | 特別拝観料 500円(共通券とは別料金) |
|---|---|
| 見どころ | 池泉回遊式庭園の紅葉、水面に映る五重塔 |
御朱印と限定切り絵御朱印
醍醐寺の御朱印は500円で授与されます。
秋季限定の切り絵御朱印(数量限定)は、紅葉と五重塔をモチーフにしたデザインで人気。
季節の御朱印を集めながら巡ることで、“祈りの記憶”が形になります。

アクセス情報(2025年版)
醍醐寺へは、地下鉄東西線「醍醐駅」から徒歩約10分。
大阪・京都方面からのアクセスも良好で、公共交通機関の利用が便利です。
| 出発地 | ルート | 所要時間 | 料金目安 |
|---|---|---|---|
| 大阪駅 | JR京都線→山科→地下鉄東西線「醍醐駅」 | 約55分 | 約1,120円 |
| 阪急梅田駅 | 阪急京都線→河原町→京阪バス95号 | 約1時間20分 | 約690円 |
最寄駅からのアクセスマップ
醍醐寺の最寄駅は、京都市営地下鉄東西線の「醍醐駅」です。
駅からは徒歩約10分。出口2番を出て南へ直進し、「醍醐寺参道入口」の案内板を右折すれば到着します。
途中にはカフェや和菓子店も多く、紅葉シーズンは地元の雰囲気を感じながら散策を楽しめます。
| 最寄駅 | 京都市営地下鉄東西線 醍醐駅 |
|---|---|
| 徒歩時間 | 約10分(約800m) |
| おすすめルート | 出口2番 → 南へ直進 → 醍醐寺参道入口を右折 → 醍醐寺門前 |
駅からの道中でも、紅葉の木々や町家の風景を楽しめるのが醍醐寺参拝の魅力です。
筆者の体験記|秋色の祈りと静寂の時間
2024年秋に訪れた醍醐寺では、三宝院の縁側に腰を下ろし、風と鐘の音だけが響く時間を過ごしました。
ライトアップの始まる夕刻、五重塔がゆっくりと光に包まれる瞬間は、言葉を失うほどの美しさでした。
霊宝館の特別展では、国宝や仏画が展示され、文化と信仰の重なりを感じられました。
醍醐寺の紅葉は「目で見る景色」ではなく、「心で感じる秋」。
まとめ|2025年の京都紅葉は醍醐寺で決まり
醍醐寺は、紅葉の名所としてだけでなく、祈りと芸術、そして日本の美が凝縮された聖地です。
昼と夜、歴史と自然、光と静寂――そのすべてが調和する時間をぜひ体験してみてください。
2025年の秋、あなたの心を染める紅葉が、きっとここにあります。

